こんにちは、たびまみです。
デジタルノマドビザ、ご存じでしょうか?
勤務地に縛られず各地を転々とするリモートワーカーをデジタルノマドと呼びますが、そんな人々を自国に誘致しようとする動きがあります。
私の滞在している国、クロアチアもデジタルノマドビザを提供していまして、今回そちらを申請しましたので、その方法と体験について解説したいと思います。
- デジタルノマドビザとは
- クロアチアのデジタルノマドビザの利点
- 申請資格
- 取得方法
- 申請から許可までの流れ
- 注意点
デジタルノマドビザとは
デジタルノマドビザとはデジタルノマド、つまりリモートワーカーを対象とした、最長1年の滞在が可能な滞在許可です。
クロアチアに限らず色々な国で導入されていて、主に国外のホワイトカラーに自国でお金を使ってもらうことが目的になってます。
そのため、収入要件や国内での就労禁止等のいくつかの条件があります。
ただしこの条件は国よって様々で、クロアチアは中でもデジタルノマドビザが取りやすい国になっています。
申請にかかる費用も90ユーロ弱であり、安めに設定されています。
デジタルノマドビザという名前は通称で、クロアチアにおいてはビザではなく滞在許可証になります(正式名称はTemporary stay of digital nomads)。
本ページでは簡略化のためにデジタルノマドビザと呼ぶことにします。
クロアチアのデジタルノマドビザの利点
税金が不要
まずはなんといっても税金がかからないことです。
国外から得た収入について、クロアチア側に所得税等を払う必要はありません。
ただし、普段の飲食や買い物にかかる消費税は発生します。
(基本的に税込料金なので、意識することはあまり無いかと思います)
また滞在期間中の観光税も別途払う必要があります。
デジタルノマドビザ保持者も税制的には観光客と同じ扱いのようです。
私の場合、大家さん経由で賃貸料と合算して納めています。
1日あたりで発生し、ハイシーズンでおよそ80ユーロ/月です。
下記リンクの「Exemption from payment of tourist tax」の条件に、デジタルノマドビザによる滞在は該当しないため、残念ながら観光税が発生します。
英語が通じる
クロアチアは英語を話せる人が多く、基本的なやり取りは英語で問題なく行えます。
デジタルノマドビザ申請に関わる役所のやり取りも英語で可能です。
ただし、公用語はクロアチア語なので、街中の文字や商品の文字は全てクロアチア語です。
Google翻訳を駆使しましょう。
またクロアチアの方は若干訛りがあります。
もしあなたが英語が堪能でない場合は苦労する部分が多いでしょう(特に役所関係、、)。
シェンゲン圏内である
クロアチアはEUでありシェンゲン協定に加盟しています。
デジタルノマドビザを使用してクロアチアに拠点を持つことで、他のEU諸国への旅行がしやすくなります。
日本で国内旅行するような感覚でヨーロッパ観光を楽しめます。
またクロアチアは他のEU諸国と比べると物価や家賃が安めなので、そこもメリットとなるでしょう。
(といっても円安の影響もあり日本よりは高めですが、、)
家族も連れて行ける
デジタルノマドビザに家族を含めることができます。
対象は配偶者と子供ですが、事実婚のパートナーでも可能です。
こちらの申請方法は別記事で記載しようと思います。
ただし、こちらの申請はかなりの時間がかかります。
デジタルノマドビザの発行許可にかかる時間は長くて約3ヶ月です。家族分の申請はこの許可が降りた後に実施し、発行許可が下りるまで長くて半年ほどかかります。
つまりデジタルノマドビザの申請から家族分のビザが発行されるまで9ヶ月ほどかかってしまいます!
もし可能なら、家族それぞれがデジタルノマドとして個別に申請するのがベターです。
申請資格
クロアチアのデジタルノマドビザの取得要件は下記です。
- インターネットを通じて業務を行っている
- クロアチア国外の雇用主や顧客に対して業務やサービスを提供している
- 収入要件を満たしている
国外から収入を得ているリモートワーカーが対象なので、クロアチアでの就労はできません!
つまりワーキングホリデーのような使い方はできないものになっています。
取得方法
クロアチア内務省の公式HPに取得方法が記載されていて、基本的にここに全て記載されています。
詳しく解説していきます。
全体の流れはこちら。
申請方法
申請方法はオンラインになります。
下記リンクから可能です。
詳細な記載方法は後述します。
クロアチア大使館やクロアチア国内の警察署に直接申請もできるようですが、推奨されているのはオンラインです。
オンラインで申請しましょう。
必要書類
上記のオンライン申請のフォームに必要事項を記載していくのですが、それ以外にも下記の書類が必要です。
それぞれPDF形式でオンライン申請時に添付します。
なお書類は全てクロアチア語か英語である必要があります。
パスポートのコピー (copy of a valid travel document)
パスポートの顔写真のあるページをスキャンして添付します。
なお有効期限は滞在予定期間よりも3ヶ月以上長い必要があるので要注意です!!
旅行保険の証明 (proof of health insurance)
滞在予定期間をカバーする旅行保険の証明が必要です。
私はSafety Wingというサービスのノマド保険を使用しました。
保険証書のPDFを取得して添付します。
デジタルノマドであることの証明 (proof of purpose)
自分がデジタルノマドであること、つまりクロアチア国外の会社に雇用されているorクロアチア国外の顧客から業務を請け負っていることの証明が必要です。
会社員の方であれば雇用契約書、フリーランスの方であれば顧客との業務契約書を用意する必要があります。
日本語のものを英訳orクロアチア語訳するのはかなり手間なので、上記は英語で発行してもらってください。
私はお客さんにお願いして英語のものを発行してもらいました。
フォーマットはこんな形です。
ちなみに、クロアチア内務省のHPだと「自分の会社の登録のコピーと、自分の会社を通じて上記のタスクを実行していることの証明」でもOKとの記載があります。
私は一人社長であるので、最初は自分の会社の登記謄本を英訳して提出しました。
しかし、担当の方にうまく書類の意図が伝わらずこじれ、最終的に英語の業務契約書を提出してなんとかなりました。
いかに自分がデジタルノマドであることを証明できるかがこの書類のカギなので、素直に業務契約書や雇用契約書を出すのがベターです。
なお、業務契約書に記載されている報酬と契約期間をしつこくチェックされたので、この2点が重要なポイントのようです。
報酬については、次に記載する月収要件を超えているかどうかを見ていました。
契約期間については、それがデジタルノマドビザの申請期間をカバーしているかどうかを見ているようでした。
生活手段の証明 (proof of means of subsistence)
クロアチア国内で生活できるのに十分な資金があることを証明する書類です。
下記の収入要件をカバーしていることを証明できる必要があります。
収入要件 (2024年7月現在)
2,870ユーロ/月
毎月上記の収入があること、または上記金額x滞在月数分の金額を保有していることが証明できればOKです。
証明書には次のものを使用できます。
- 銀行の残高証明
- 銀行の取引明細書
- 過去6ヶ月の給与明細書
残高証明を使用する場合、もし1年間の滞在予定であれば、34,440ユーロ分の口座残高が必要です。
なお証明書は英語である必要がありますが、通貨は円のままで大丈夫です。
「これは何ユーロだ?」と聞かれますが、きちんと答えれば問題なく通ります。
ちなみに2024年7月のレートだと50万円/月、または600万円分の口座残高が必要となります。
円安辛い、、、、
無犯罪証明書 (proof that you have not been convicted of criminal offences)
母国、またはクロアチアに入国する直前に1年以上居住していた国で刑事罰を受けていない証明が必要です。
渡航証明書、犯罪経歴証明書、無犯罪証明書と表記揺れがありますが、全て同一のものです。
手数料は無料です。
日本で取得する場合は警察署に申請が必要となります。
注意点として、無犯罪証明書は警察署で発行後に外務省でアポスティーユしてもらう必要があります。
アポスティーユとは、簡単に言うと日本国内で発行した公的書類が国際的に有効であることを証明するものです。
下記に取得の流れを記載します。
警察署で無犯罪証明書を発行
無犯罪証明書の発行はお住まいの自治体の警察署で実施する必要があります。
必要書類は下記です。
- パスポート
- 身分証明書
- 証明書発給の必要性が確認できる書類
- 私の場合は上に記載のデジタルノマドビザのオンライン申請画面を見せればいけました
発行完了まではおおよそ2週間かかります。
警察署で発行申請をした後、2週間後に再度警察署まで取りに行きましょう。
無犯罪証明書は封筒で渡されますが、開封すると無効になるので絶対に開けないでください!
外務省にアポスティーユ申請を出す
アポスティーユ申請については下記の外務省のサイトに記載されています。
申請は郵送で行います。上のリンクにある申請書を記載して、無犯罪証明書の封筒と返送用レターパックとともにレターパックで郵送します。問題なければ3営業日ほどでアポスティーユ済みの無犯罪証明書が返送されてきます。
申請書の「提出先国名」はクロアチアと記載します。
「書類発行者の公印名/肩書き」「発行年月日」は無犯罪証明書の封筒に記載されているものを記載します。
「発行者氏名」は空白でも問題ないです。
無犯罪証明書は開封すると無効になるので、オンライン申請時は封筒をスキャンしたPDFを添付します。
クロアチアでの住所 (provide address in the Republic of Croatia)
クロアチアで居住予定の住所の証明です。
既に居住先が決定している場合は賃貸契約書のコピーを添付します。
もしクロアチア入国後に居住先を探す予定の場合はホテルやairbnbの住所でも問題ありません。
この場合、予約が証明できる書類を添付します。
airbnbの場合は予約確認画面にある「ビザ申請用にPDFを取得」からダウンロードできるPDFです。
申請から許可までの流れ
ここから私が体験した、デジタルノマドビザの申請から許可までの流れを記載します。
申請
上述のようにオンラインで申請します。
オンライン申請フォームのリンクをクリックすると、「Enter New form」か「Continue from entry」かを選ぶ画面になります。
新規で申請する場合は「Enter New form」をクリックします。
フォームが表示されるので、申請者の情報をそれぞれ入力していきます。
- Surname: 現在の苗字
- Birth surname: 生まれた時の苗字 (苗字の変更が無い方はSurnameと同内容を記載)
- Name: 現在の名前
- Birth name: 生まれた時の名前 (名前の変更が無い方はNameと同内容を記載)
- Sex: 性別
- OIB: OIBが有る場合はOIBを記載しますが、無い場合は空欄で大丈夫です
※OIBとはクロアチアの国民識別番号です(後述)。 - Given name of father: 父親の名前
- Given name of mother: 母親の名前
- Date of birth: 誕生日。日/月/年の順番で記載します
- Place of birth: 本籍地の都道府県名
- Country of birth: 本籍地の国名
- Citizenship: 国籍
- Former citizenship: 帰化等で国籍の変更があった場合はYesを選択して前の国籍を記載します
- Enter 4 digit number which will be used as PIN: 最初の画面にあった「Continue from entry」から申請を再開するためのPINを設定します
記載後、「Save and continue」をクリックします。
「Continue from entry」用のシリアルナンバーが出力されるので控えておきます。
このシリアルナンバーとPINを使用して、申請の再開が可能です。
次の項目が表示されるので入力していきます。
- Type of travel document: 「PASSPORT」を選択します。他の選択肢は外交官や公務向けのものです
- Travel document country of issue: パスポートの発給国。日本で発行したものなら「JAPAN」
- Authority that has issued travel document: 日本で発行したものなら「Ministry of Foreign Affairs Japan」と記載
- Place of issuance: 発行した場所。日本で発行したものなら「JAPAN」
- Date of issuance: 発行日
- Validity of document: 有効期限
- Number of document: パスポートの番号
- Marital status: 自分の婚姻状態を選択
- Military service: 兵役の有無。日本人なら「No」
- Level of education: 最終学歴を選択します。例) 大卒: UNDERGRADUATE DEGREE、大学院修士卒: GRADUATE DEGREE
- Occupation: 職業
- Address in foreign country: 日本の住所を記載します
- City/Place of intended stay: クロアチアの滞在予定先の町の名前を選択
※ここで選んだ町の担当の警察署と今後やり取りすることになります - Street name: クロアチアの滞在予定先の通りを選択。クロアチアの住所は「町の名前 + 通り(street) + 番地」で構成されます
- House number: 番地を記載
- Active e-mail address: 有効なメールアドレスを記載
※以降のメールはこのアドレスに届きます - Number of mobile phone: 携帯電話番号
- Intended period of stay: FromとToにクロアチア滞在予定の開始日と終了日を記載します。
記載後、「Save and continue」をクリックします。
続いて添付書類をアップロードしていきます。
- Travel document (passport etc.): パスポートのコピーのPDF
- Health insurance: 旅行保険の証明のPDF
- Proof of purpose of stay: デジタルノマドであることの証明のPDF
- Means of subsistence: 生活手段の証明のPDF
- Excerpt from criminal records: 無犯罪証明書のPDF。無犯罪証明書は開封すると無効になるので封筒の写真のPDFを添付します
- Address of acommodation in the Republic of Croatia: クロアチアでの住所の証明のPDF
最後に注意事項のチェックマークをつけて「Send」をクリックすれば申請完了です!お疲れ様でした!
申請を受領した旨のメールが担当の警察署から送られてきます。
現地での手続き
以降はクロアチアの警察署での手続きになります。
オンライン申請後の返事待ちをしている間に、クロアチアに入国しておきましょう。
申請から1ヶ月半ほど経つと、警察署から添付書類についての追加の確認のメールが来ます。
私の場合は無犯罪証明書、デジタルノマドであることの証明、及び生活手段の証明についての確認が入っていました。
もし申請書類に不備がなければ警察署への呼び出しメールが来るようなのですが、おそらく無犯罪証明書についての確認は毎回入ってくると思います。封筒の写真しかないので、向こうからすると「なんだこれは?」となるので。。
いずれにせよメールを受領した後、警察署へ行って窓口での対応をします。
ちなみにこのメール、ドブロブニクだとクロアチア語で来ました。
英語で返信すると全然返信がなかったです、、(後でわかったのですがクロアチア語で返信すると返事をくれます)
ザグレブなどの他の町だと違うかもです。
注意点として、クロアチアには警察署が2種類あります。通常の警察署と、行政警察署という行政手続きを担当している警察署です。
デジタルノマドビザの手続きに使うのは行政警察署です。Google Mapだとtraffic policeとか交通警察署とか表記されてます。
ドブロブニクだとこちらです。
警察署での追加書類の提出
警察署に行き、無犯罪証明書及び不備のある書類の提出をします。
不備書類についてはメールでPDFでも提出できると思いますが、窓口で出した方が圧倒的に早いです。
外国人向けの窓口(foreignerとか書いてます)の整理券があるので、それを取って待ちます。
順番が来ると窓口に行き、自分がデジタルノマドビザを申請していることをパスポートを出しながら説明します。
※基本的にどの手続きもパスポート見せないと始まりません。
窓口で書類の確認をされるので無犯罪証明書を提出します。封筒を開けて中身を渡してください。
無犯罪証明書は開封厳禁なので怖いんですが、このタイミングで開封して問題無いようでした。
また他に不備書類があった場合も提出します。私はここで少々苦戦したので、注意点のところに記載しておきます。
全ての書類に問題がなければここから審査が始まります。気長に待ちましょう。
なおこの待機時間のうちにシェンゲン協定の滞在可能日数を超過しても違反になりません。安心してください。
大体2ヶ月くらいで審査が完了します。
家探し
上記と並行してクロアチア国内の物件を探します。この後のステップで賃貸契約書が必要となるため、家探しは大事です。
こちらについては別の記事で記載します。
なおこの家探しのタイミングでOIB(クロアチアの国民識別番号)が必要となる場合があり、取得推奨です。こちらも上の記事で記載します。
審査完了・IDカード発行用書類の提出
審査が完了するとメールで通知が来ます。
デジタルノマドビザの申請が許可されるとIDカードが発行する必要があるので、このための手続きをします。
下記を警察署の窓口で提出します。
- デジタルノマドビザ申請費用の支払用紙の控え
- 賃貸契約書のコピー
- フォーム16a
- パスポートサイズの顔写真
デジタルノマドビザ申請費用の支払用紙の控え
オンラインで申請した場合は下記3件の費用が必要です。
合計87.59ユーロです(2024年7月時点)。
administrative fees for temporary stay (46,45 EUR)
fee for a biometric residence permit (31,85 EUR)
administrative fee for the biometric residence permit (9,29 EUR)
https://mup.gov.hr/aliens-281621/stay-and-work/temporary-stay-of-digital-nomads/286833
3つそれぞれにIBAN・model・reference numberが割り当てられいる(上リンク参照)ため、3つは個別に支払います(この3つは支払いに使用する番号類です)。
支払いは警察署でできないので、事前にインターネットバンキングor銀行窓口or郵便局で行います。
ここで要注意なのですが、まずEU圏内の銀行口座を持っていないとインターネットバンキングと銀行窓口は使えません。
WISEのような国際送金サービスを使うとmodelとreference numberの指定ができないのです。
また銀行窓口もその銀行の口座を持っていないと門前払いです。
よって郵便局で支払いの一択になるかと思います。
また郵便局も大きなところでないと支払い業務をやっていないので注意が必要です。
ドブロブニクだと下記の郵便局になります。
窓口で支払いを行いたい旨を伝えると用紙を渡されるのでそれに氏名とIBAN・model・reference numberを記載し、金額を指定して支払います。
事前にメモ用紙に金額とIBAN・model・reference numberを記載しておき、それを見せながら手続きするとスムーズでした。
それぞれの金額に対するIBAN・model・reference numberについては下記です(2024年7月時点)。
reference numberについては、OIBを所持していない場合はパスポート番号を使用します(パスポート番号の先頭が0の場合は省略するようです)。
46,45 EUR
IBAN: HR1210010051863000160
model: HR64
reference number: 5002-713-OIB31,85 EUR
IBAN: HR1210010051863000160
model: HR65
reference number: 7005-485-OIB9,29 EUR
IBAN: HR1210010051863000160
model: HR64
reference number: 5002-713-OIB.Persons who have not been assigned an OIB will have to enter the following reference number: 5002-713-number of a valid travel document.
IMPORTANT: a maximum of 10 numbers, and if the number initially contains zeros (0), they are omitted. NO letter marks, slashes, full stops, commas, etc. are entered.
https://mup.gov.hr/aliens-281621/stay-and-work/temporary-stay-of-digital-nomads/286833
この用紙は複写紙になっていて、支払い完了後に控えを渡されます。この控えを警察署に提出します。
なお郵便局にはクレジットカードの機械があるのですが、なぜか日本のカードは使えず、現金で支払いました。
賃貸契約書のコピー
契約した賃貸物件の契約書のコピーを提出します。
この契約書には公証人のサインが必要で、もし無い場合は提出時に家主の立ち会いが必要になります。
フォーム16a
契約した賃貸物件を居住地として登録するために必要な書類です。
持って行かなかった場合は提出時に書かされますが、事前に下記から印刷して記入して行った方がスムースでしょう。
パスポートサイズの顔写真
IDカードに印刷される写真です。
注意点として日本の証明写真機で撮れるような背景が青物はNGです。
もし無い場合は警察署内に写真コーナーがあるので、その場で撮ってもらいましょう。
料金は10ユーロです。
IDカードの受け取り
上記書類の提出が完了すると、IDカードの引換券を渡されます。
このタイミングからデジタルノマドビザでの滞在許可が有効になります。
※つまりこの日付からシェンゲンの滞在期間のカウントがストップします!
1ヶ月後にまた来るように言われるので、気長に待ちます。
この後は特に呼び出し等は無いため、1ヶ月後の都合が良いタイミングで警察署に行き、IDカードを受け取れば全ての手続きが完了です。
お疲れ様でした!
注意点
無犯罪証明書の有効期限
無犯罪証明書は有効期限が6か月です。クロアチア国内でのビザ取得に時間がかかるので、日本出発の早い段階で取得してしまうと期日切れになってしまうので注意が必要です。
デジタルノマドであることの証明
上にも記載したのですが、報酬と契約期間をしつこくチェックされます。
この2点を説明できる書類を提出する必要があります。
- 雇用契約書
- 業務委託契約書
のような期間と金額が記載済みの書類を選ぶことがベターです。
なお私は当初、自分の会社の登記謄本を英訳したものを提出したのですが、「資本金」の欄の金額が混乱を招いていたようでした。
自分の英語力が乏しくうまく表現できなかったので、最終的に英語で記載した業務委託契約書を提出して解決しました。
他にも注意点があれば追記していきます。
この記事がこれからクロアチアでデジタルノマドする予定の方のお役に立てれば幸いです。
それではご覧いただきありがとうございました。