こんにちは、たびまみです。
今回はクロアチアのドブロブニクから日帰りで、ボスニア・ヘルツェゴビナ(BiH)のモスタルに日帰りで遊びに行ってきました。ドブロブニク発着の日帰りツアーに参加しました。
モスタルはボスニア・ヘルツェゴビナの中で5番目に大きな街で、オスマン帝国時代の影響が色濃く残っており、世界遺産の橋が有名だそうです。その橋を境に東西にキリスト教徒とイスラム教徒が暮らしており、クロアチアとはまた違う景色を見ることが出来そうと思い、行ってみることにしました。
youtubeもアップしたので是非ご覧ください。街の様子が伝わりやすいかと思います。
ツアー予約方法
私が参加したツアーはこちら↓
朝7時頃から10時間のツアーで、クラビカの滝とモスタルの英語ガイド付きのツアーです。Select Dubrovnikという会社で以前モンテネグロのコトルに行った時と同じ会社でした。
定員18人のミニバスタイプでひとり約1万円で、定員45人のプランだと8000円弱でした。少人数のプランの方がスムーズかなと思い、18人の方を選びました。結果として、少人数の方を選んでよかったです。詳細は後述しますが、夏は混んでいるので少人数プランの方が待ち時間を減らせていいかなと思いました。
実際のスケジュールはこんな感じ↓

7:00 集合、バス乗車
参加者の滞在先まで迎えに来てくれるので、メールで指定された時間と場所に行きます。私の場合は集合時間は7時。バスが来たら、名前を確認され、パスポートを渡しました。バスに乗り込むとすでに他の方は乗っていて、18人の定員MAXでした。
集合場所には私が予約したSelect以外のバス会社のモスタル行きのバスも止まっていました。おそらくどこの会社も朝7時頃を集合時間として、日帰りモスタルツアーを行っているので、当たり前ですが、自分の予約したバスであることをきちんと確認してから乗車したほうがいいです。
ガイドの方も名前を呼んで確認してくれるので間違えることはないと思いますが、念のため。
バスに乗るとガイドの方が英語で1日のスケジュールを案内してくれました。
最初にグラビカの滝に行くとサイトには書いてあったのですが、モスタルが最初になったようです。トイレ休憩も適宜挟んでくれてとてもよかったです。
バスの中では、スマホのモバイル通信についての注意もありました。以前ガイドの方が、ONにしたままにしてBiHで使用してしまい、150€の支払いが必要になってしまったとのことです。観光時に使用しているプランによって、注意が必要そうです。私は普段クロアチア国内専用のSimを使用しているので、BiHに入ってからはスマホは使用しませんでした。
BiH入国!トイレ休憩
国境に向かう間にあるクロアチアの小さい街についてもガイドをしてくれ、塩が有名なSlanoや、牡蠣と塩が有名なStonについて。この辺りで作られる塩でクロアチア国民約400万人分をカバーでき、国外輸出も盛んに行っているようです。街の名前のSlanoはクロアチア語で塩っぽいという意味だそうです。街の名前になっているくらい塩が昔から名産なんですね。
BiHとの国境に来ました。今までドブロブニクからクロアチアの北に行くときはペリシャツ橋を通っていたので、BiHに入国するのは初めて。国境を超えるのに時間がかかると聞いていましたが、やはり50分もかかりました。。私のバスの前はバスが2台しかいなかったので、案外すぐかと思いましたが、だめでしたね。前にいたのが大型バスだったからかもしれません。
やはり45人ツアーにするとこういう手続きに時間がかかると思うので、少人数ツアーのほうがまだマシな気がします。

国境検問所↑ 事前にガイドの方にパスポートを渡していたので、私たちはバスの中で待っていました。簡易トイレもあったので、緊急の方は利用可能とのことでした。
無事入国しまして、Neumという町でトイレ休憩です。

ここはトイレだけでなく、お土産屋さんもあり、ボスニア・ヘルツェゴビナのワインなども売っていました。カフェでコーヒーのテイクアウトをしている人もいましたよ。
日本語や韓国語の表記もあり、意外と日本人も来ているのかもしれないと思いました。


ここからはペリシャツ橋がとても綺麗に見えました。ペリシャツ橋とは2022年に開通した橋で、飛び地になっていたドブロブニクと他の地域をつなぐ橋です。以前は一度BiHに入国しないとクロアチアの北には行けず、税金が高く、時間もかかりとても不便だったそうです。下の写真の真ん中の橋です。肉眼だともっと近くに見えました。

このあとにバスの中でガイドの方から私たちに確認がありました。↓
・モスタル観光は3時間で、クラビカの滝は1時間滞在の予定だけど、モスタル観光を2時間半にして、クラビカの滝の滝を1時間半にすることも出来るけどどうするか?
・クラビカの滝に入るチケットは10€で観光税3€なので、トータル13€をクラビカの滝に行く前に集めます。現金がない人は、モスタルにATMがあるのでそこで準備してください。
滞在時間について、バスの中でガイドの方からアレンジ可能と案内があり、滝が長い方がいいという方がいたので、モスタル観光は2時間半/クラビカの滝は1時間半となりました。
私は滝で泳ぐつもりがなかったので、モスタル観光3時間がよかったのですが、団体ツアーなので仕方ないですね。泳ぐ人からしたら1時間だと短いと思うので。
予約時にサイトにも書いてあった通り、クラビカの滝のチケット10€はツアー代には含まれていないのでバスの中で集めました。税金も含めてひとり13€。現金用意するの面倒だからツアー代にプラスすればいいのに、なんて思いましたがなにか不都合があるんでしょうか、わかりませんでした。
10:45 モスタル観光ツアー
無事モスタルに着きました!暑い!ガイドの方によると、モスタルは夏はとても暑く、冬は寒い地域のようで、この日も40度超え!快晴でありがたいですが、すぐに日陰を探したくなる気温でした。
モスタルについてから、ガイドは現地ガイドの方に変わりまして、街を案内してくれます。最初に行ったのが、駐車場近くにあるMostar Peace Bell Tower。370段の階段を登れば、塔に登ることも可能だそうです。この時は時間がなく、外で説明をしてもらい、中までは見ることが出来ませんでした。


モスタルは戦争で町の大部分が壊れてしまったのですが、この建物は当時のものだそうです。↓

お次はハマムです。ハマムはトルコ式のお風呂で、曜日ごとに男女の入浴日が区別されているようです。こちらは街で唯一の石の屋根の建物だそうで、建物自体に価値がありそうです。↓

面白いなと思ったのが、このハマムは現代のTinder(デーティングアプリ)のようなものだとのことで、異性の入浴日に、綺麗な格好をしてハマムの前を通り、気に入ると話かけたりしてデートをするとか。イスラム教は結婚や交際への考えが厳しいイメージがあったのですが、ハマムをTinderのように使っているんですね。意外なお話でした。

ハマムの横にはHananという皮製品工場があり、アンモニアを使うのでその職人さんはとても臭くなってしまうんだそうです。その匂いのままモスクに行くと、他の方の迷惑なため、職人さん専用のモスクが横にあるんだそうです。それがこちら。↓

イスラム教は1日に5回もお祈りをし、お祈りの前には手や足、首や鼻を綺麗に水で清める必要がありモスクの前には水道がついているんだそうです。飲むこともできる水だそうで、水筒に入れている人もいました。
男性と女性が同じモスク内部に入ることも出来、男性の後ろで女性はお祈りをするようです。
次は1番の見所の古い橋(スタリ・モスト)です。Stariは古い、Mostは橋という意味です。↓

この辺りは雰囲気がトルコっぽく、ヨーロッパではないみたい。この橋は石で出来ていて、とても滑りやすいです。コーヒーのイベントを行っていたので、もらうことができたのですが、橋は本当に滑りやすいしコーヒーは熱いし、バッタバタしてしまいました。バタバタしていたので、写真はあまり撮れず。動画はおそらく撮れているのでyoutubeに上げる予定です。
橋は滑りやすいため、下の写真のように凸がついていたので、なんとか転ばずに歩けました。

またこの日はちょうど、橋から川に飛び降りるイベントを行っており、橋の上は大混雑。ちょうど飛び降りるところも見ることが出来ました。大混雑でバッタバタ。みんな転ばないように必死に歩いていました。

思いがけずトルココーヒーをいただけてラッキー!とても濃いし熱いので、空気を含むようにすすりながら飲むのがいいそうです。結構苦めの味でした。
このあたりはハンドメイド店が多く、カンカンと何かを叩く音が聞こえてきます。お店の中を覗くと実際に作っているところを見ることが出来ました。
このあとはニューバザールに行き、解散です。みんなでトルコ人の家に行くのかと思ったら、行くのは私たちだけでした。他の方のツアーには含まれていないのか、含まれているけど行くのをやめたのか不明でした。
*トルコ人の家
トルコ人の家は、昔のお金持ちの大家族の家を今は博物館のようにしている建物です。カラフルな絨毯が敷き詰められていて綺麗なお部屋です。



下記のようなことを説明してもらえました。個人ツアーのように聞けてラッキー!
・入り口が二重になっていて、ノックされたら誰が来たのかを二階の窓から確認して、知っている人だったらドアを開けに行くこと。
・夫婦の寝室のドアにタオルがかけられていたら入ってはいけない。タオルがなかったらドアを開けてもいい。
・男性の帽子についている紐が本人から見て左側に垂れていたら既婚者。右に垂れていたらシングル。1枚目の写真では右に垂れているのでシングルです。
・お客さんとして家を訪れて冷たいコーヒーを出されたら歓迎されていないという意味。
・3枚目のコーヒーテーブルを作れるのはBiHの中で、モスタルの職人の2人だけ。
・このおうちは3軒連なっていて、中に入れたのは真ん中のおうち。ツアーではなく個人で入る場合は1人2.5€。
この家の主人はモスタルで最初に観光ガイドを始めた人だそうです。観光客からガイド料金をもらい、女性たちが作った料理を振る舞い、女性たちにも給料を支払うというビジネスマンとしても優れていたようです。
この家は川から見るととても高い場所にあり、柱二本で支えられているだけ。一見怖いですが安全だそうです。

トルコ人の家の場所はこちら↓
モスタルでフリータイム
トルコ人の家のガイドが終わり、12時過ぎからアフリータイムです。お腹空いた~!
ガイドの方におすすめのレストランを聞いて、ここにしました。海外のレストランは注文してから提供まで時間がかかることもあり、早めに食べれるメニューを聞いて、Sarma/Dolma/Japrakの3種類が少しずつ食べれる店名のついた”Vrata Orijenta”にしました。値段は16KM。2KMが1€なので、8€。観光地ど真ん中でこの価格は安い!
食器もトルコっぽくてとてもかわいい。デーツもついていました。

ドブロブニクでは、Sarmaは冬メニューのようでスーパーやお肉屋さんの総菜コーナーからは消えてしまっていますし、レストランでもみかけることはないのですが、モスタルでは夏でも食べられるようです。Sarma/Dolma/Japrakはトルコ発祥でバルカン半島に広まった料理で、日本のロールキャベツのように、葉物野菜でひき肉を巻いたものです。日本との違いは肉だけでなく、米も入っているところです。3つの違いはひき肉を巻いているものが、キャベツかブドウの葉かパプリカかの違いでした。トマトやムール貝のDolmaもあるようですよ。何かでひき肉を巻く料理のようです。
Mostarsko pivoも飲むことが出来て、提供もとても早くてありがたい。


味も3つともとてもおいしかったです。量もたくさんあってお腹いっぱい。もちろんカード払いできました。

レストラン:Vrata Orijenta ↓
集合時間は13:15。もう13時なので、集合時間に間に合うように戻らないといけません。時間がない!お土産屋さんも見たかったし、街並みもゆっくり見たかったですが、歩きながらぱーっとみることにします。観光客がたくさんいるので歩くのもなかなか大変です。
とてもかわいい街並み。日本では見れない風景です。来れてよかった!

古い橋の東西で町の雰囲気が違い、西側はクロアチア系のキリスト教徒が多く、東側はイスラム教徒が多いそうです。古い橋を渡った東側がお土産屋さんやレストランが多い、観光の中心地のようです。
写真にある通り、とても観光客でにぎわっているので、スリには注意が必要とのことです。実際に行ってみて、危なさは感じませんでしたが、気を付けながら観光したほうがよさそうです。また、物乞いの方もいますが、無視するのが1番いいと教わりました。
モスタルからバスに1時間ほど乗り、クラビカの滝に向かいます。
道中でクラビカの滝の入場料金の13€をガイドさんへ渡しました。
14:20 クラビカの滝滞在
滝の近くの駐車場に止めて、ここはガイドなしでフリータイムです。駐車場は滝の上のほうにあるため、下り坂を降りて、滝の近くまで向かいます。駐車場には無料トイレとレストランもありました。
この時点でとても暑い。暑くて歩くのが嫌な方は、トロッコがあったので、下の方まで連れて行ってくれるようです。ひとり1€。

私は歩きで行ったのですが、途中で滝を上から見れるポイントもあり、10分程で滝の近くまで着きました。日影があまりなくて凄く暑いです。人も多い!


暑かったので、すぐにカフェの席を探してしまいました。滝を見れる日陰の席をGET!モスタル観光ではバタバタしてしまったので、ここで一息ついてゆっくりしました。


1時間半もすぐ過ぎてしまい、バスに戻ります。ツアーの他の方は滝で泳いだ方も多かったようで、少し遅れてくる人たちもいましたが、だいたいは集合時間をみんな守っていてスムーズでした。
45人のツアーだと、集合にも時間がかかってしまうと思いますし、町中のガイドも聞こえないと思うので、やはり私は18人のツアーにしてよかったなと思います。
15:50 ドブロブニクへ帰ります
帰りはMetkovićの国境から入りました。入国で時間がかかってしまいました。夏はやはり観光客が多いので、仕方ないですね。夏はとても暑いし混んでいるので、春や秋がやっぱり観光にはいいのかも。
帰りはペリシャツ橋を通り、橋の麓でトイレ休憩をしました。橋が綺麗に見える、ViewSpotです。この橋のおかげでクロアチアの国内移動が楽になりました。私もSplitやZadarに行くときに利用しましたが、国境越えの待ち時間約1時間を省略できたと思うと感謝です。

ドブロブニクに入り、いくつかのホテルやバス停で卸してもらいツアー無事終了です。サイトでは10時間のツアーとのことでしたが、12時間でした。(運転手さんやガイドの方は残業になってしまったのかな~。)
日本にいるときはBiHに行くことなんて考えたこともなかったですが、勝手なイメージと違い観光が栄えていて魅力的な街でした。クロアチアは西欧の雰囲気ですが、車で3時間いくだけで、こんなにアジアの雰囲気になるなんてとても面白かったです。
もっとゆっくり観光したかったですが、とてもいい1日になりました。
【ちなみに】BiHの通貨は兌換マルクですが、モスタルのレートは悪いらしいので、交換しない方がいいとのことでした。レストランもクレカ支払い可能でしたし、トルコ人の家もユーロ支払い可能でした。
では、見てくれてありがとうございました。